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2007年10月25日 (木曜日)

見えない敵Ⅵ

♪ピンポ~ン♪

「おはようございます。一ノ瀬探偵事務所のMAKIです。」

【お待ちしていました。 どうぞ、ZINさんMAKIさん。】

「おジャマします。
 あっ、どうも旦那さんですね!
 初めまして・・・ じゃないか・・・。」

《どこかでお会いした事ありましたか?》

【浮気の調査をお願いしたのも、この方達なの。】

「そうなんです。」

《あぁ~!
 あの時はまったく気付きませんでしたよ!
 まさか自分が探偵さんに尾行されるとは
 思っていませんでしたから。
 さすが探偵ですね!》

「バレたら仕事になりませんから!」

『・・・・・。』

「どうもお久しぶりです。
 先日はありがとうございました。」

[お力になれましたか?]

「はい、とても!
 ZIN! こちらの方が奥さんのお友達で”保坂さん”。
 元浮気相手の情報を聞き込みに行った・・・」

《”元”ですからね。念の為!》

『初めまして、ZINです。
 先日はご協力頂き、ありがとうございました。』

「(どう?
 ZINが言うとおりに、奥さん旦那さんお友達を集めたわよ!)」

『(関係者が全員集まったか!これで舞台が整った!)』

「それでは・・・
 みなさん、今日はお忙しい中お集まり頂いて
 ありがとうございます。
 今回、みなさんにお集まり頂いたのは
 すでにご存知だと思いますが
 奥さんに送られてくる嫌がらせメールの件です。」

【犯人がわかったんですか?】

「それは、これからZINが。」

『まず、今回の調査報告書をお渡ししますね。
 早速、報告書の内容をご説明をしていきますが
 よろしいですか?』

「奥さん、みなさんに報告書が見える様に・・・」

【はい、わかりました。】

『今日この場にはいませんが、ご依頼者様も怪しんでいた
 旦那さんの元浮気相手ですが・・・』

《昔の話ですから・・・》

『足立区のアパートを引き払い、引越ししていました。』

《ホントですか? 怪しいですね!
 それで今、どこに住んでいるんですか?》

『それは本人から口止めされているので・・・
 すみません。』

[会ったんですか? 恭子に会ったんですか?]

「はい、会ってお話してきましたよ。
 奥さんにはとても悪い事をした・・・
 謝って済む問題じゃないけど、謝りたい・・・
 って、言ってましたよ。」

【何よ、今更・・・ 顔も見たくない!】

『今は会わない方がいい。
 もう少し時間が経ってから!と言っておきましたから』

[恭子がいなくなったって聞いて、すごく心配してたんです。
 元気でしたか?]

「保坂さんから恭子さんのお話を聞いて、
 私達もすごく心配してたんですけど
 イメージと違ってめちゃくちゃ明るく元気でしたよ。」

[よかった・・・
 でも、何で連絡してくれなかったんだろう。
 引越しの事・・・]

【許せない、自分だけ・・・】

『MAKI、早く渡せよ!』

「わかってるわよ!
 恭子さんから預かってきた手紙です。
 受け取ってあげてください。
 こっちが保坂さん宛てで、こっちが奥さん・・・」

【私にも!?】

『恭子さんの気持ち全部、手紙に書いてあると思います。
 読んであげてください。』

《ちょっと待ってください。
 私は妻から恭子が・・・恭子さんが犯人だと
 聞いていたんですけど・・・》

『恭子さんじゃありませんよ!
 自分の中で整理出来たんでしょうね。
 引越ししたのもその為だそうです。
 新しくゼロからスタートしたいと言っていました。』

「恭子さんとお話した事はすべて報告書に書きましたので…
 後でゆっくり読んでくださいね。」

【恭子・・・
 ちょっと、待って!
 じゃあ一体誰が私にメールを送ってるんですか?
 犯人は一体誰なんですか?】

『なぜ今日、皆さんにお集まり頂いたと思いますか?』

《・・・まさかっ! この中に犯人がいると!》

【そんな・・・。】

[・・・・・。]

『そうです。犯人はこの中にいる。犯・・・』

「犯人はあなたです!!」

『(それ、オレの台詞だったのに・・・)』

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2007年10月23日 (火曜日)

見えない敵Ⅴ

『何かわかった?』

「奥さんのお友達に話を聞いて来たわよ。
 1ヶ月くらい前までは確実にあのアパートに
 住んでたみたいね。」

『1ヶ月前かぁ~
 ・・・で、いつ引っ越したの?』

「それは知らないみたい。
 1ヶ月くらい前にあの部屋に遊びに行ったのが最後で
 それからは連絡取ってないって!」

『仕事は?』

「依頼者の旦那さんと別れたのが原因で
 会社に行けなくなったらしい。
 お友達が最後に遊びに行った日の元浮気相手、
 人が変わったみたいだったって!」

『人が変わったみたいって、どんな風に?』

「”毎日包丁を研いで、頭にロウソク結んで
 夜中にワラ人形を打ってる感じ”」

『その話、今作った?』

「ホントにそう言ってたの!」

『そのお友達が? ワラ人形打ってるって?
 そっ、そうなんだ・・・
 で、仕事は辞めたって事?』

「辞めてはないみたい。 出社拒否って言うのかな?
 そんな感じみたい。」

『付き合う前から親友の旦那さんって事は知ってた筈だよな?
 それでもなぜ旦那さんと付き合う事にしたのか?
 いつか別れの日が来ると思っていなかったのか?』

「全部、男が悪いの!
 自分勝手に女の心に踏み込んできて・・・
 責任取れないんだったら、
 最初から声掛けてくんなって言うの!」

『どうしたの?』

「どうせ奥さんと別れるから、結婚しようとか言ってたんでしょ。」

『おいおい! 憶測で考えて勝手に興奮するなよ。
 ちょっと落ち着けって言うか・・・何、怒ってんの?』

「元浮気相手は被害者なの!」

『直接その話を浮気相手から聞いてないだろ!
 それに旦那さんから声を掛けたって何で言い切れる?』

「だって・・・ 男はみんなそうだから」

『MAKI!
 今、オレ達がやってる調査は浮気問題じゃないんだぞ。
 それに、フラれたショックで精神的にどん底に落ちたとしても
 復讐してもいいって事にはならないだろ。』

「でも・・・。
 なんかわかるのよ、浮気相手の気持ちが・・・
 奥さんに復讐したいって気持ちがね。」

『ちょっと待て!
 奥さんに復讐したいってどういう事?
 さっき悪いのは男だって言ってなかった?
 じゃあ、なんで旦那さんじゃなく奥さんに復讐するんだ?
 オレから見ると完全に奥さんが1番の被害者なんだけど…』

「相手の女には幸せになって欲しくないというか・・・
 愛した男には幸せでいて欲しいというか・・・
 この気持ちは、女にしかわからないの!」

『何だそれっ! 勝手すぎるぞ!
 男が悪いなら、男に復讐しろっ!』

「怒ってるの?」

『怒ってない!!』

「だから今回の犯人、元浮気相手で決定でしょ!
 この前は失敗したけど、浮気相手しか知らない情報を
 引き出す方法ないかな?」

『この前って?』

「依頼者の家に行った時!
 私が盗聴発見道具を車に取りに行ってる時!」

『メールかぁ・・・
 まだ犯人が浮気相手と特定するには早いからなぁ。
 今、浮気相手の郵便物の転送先と転居先を調べてるけど、
 それと平行して、メールの方も考えてみるか・・・』

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2007年10月22日 (月曜日)

見えない敵Ⅳ

『ふぅ~、
 今日は現状確認で依頼者の家に行ったけど
 考えれば考える程、余計な推測ばかりしてしまう。』

「そうね。
 やっぱり確実に犯人まで辿り着くって手掛かり、
 なかなか出てこないもんだね。
 複雑にしているのは私達かもしれないけど!」

『よく考えれば、相談した友達がスパイだったら
 ”探偵か?”メールに書かないよな』

「探偵が来るの知ってる筈だからね!
 そーやって、すぐ人を疑うのって職業病なのかな?
 盗聴器も無かったしね。」

『依頼者の旦那さんも疑っちゃったし・・・』

「そんな事ばかりしてると、友達いなくなるわよ。」

『オレには信じられない友達は最初からいないから大丈夫!
 コーヒーでも飲みながら、今後の作戦練るか!』

「私が入れてくるわ。
 でも、あの調査依頼してきた奥さんは専業主婦でしょ。
 子供はいないし、人付き合いって言ったら
 学生時代の友人くらい。
 ご近所さんとも付き合い無いのに、
 あんな嫌がらせを受けるって、どういう事なんだろう?」

『さぁ・・・
 確実に言える事は、奥さんの携帯電話のメアドを
 知っているって事。
 恨みっていうのは、自分では気付かない内に買うもの。
 接触した事が無い人からは、恨みを買わないからな・・・』

「それは奥さんもわかってると思うわ。
 逃げないでちゃんと解決したいからメアド変えないんだと思う。
 あのメールを見ると自分が不幸になったから、お前も!
 みたいな感じだよね。」

『メアド変えてみるのも解決方法の一つなんだけどなぁ』

「メアド変えてまだ送られてくるようなら
 変えた事連絡した人の中に犯人がいるって事よね。」

『100%じゃないけど!
 とりあえず今の所は奥さんの希望通りに調査を
 進めていくしかないから。
 お友達リストを作ってもらったから
 この中から1人ずつ潰していくしかないな!』

「はい、コーヒー。
 そうね。 まずは、元浮気相手ね」

『その人、どこに住んでるんだっけ?』

「え~と・・・ 東京都足立区・・・」

『近いな・・・ MAKI、準備しろ!』

「はぁ?」

『これから、その元浮気相手のトコ行くぞ!』

「今から!?」

『夜だったら、必ず居るだろう。
 チラッと様子だけでも!』

「事務所に帰ってきたばかりだから準備する事ないし・・・
 じゃあ、早く行きましょう!」

   ・
   ・
   ・

『オレの勘だと、この辺りなんだけどー』

「勘で人の家探すな! 探偵でしょ!」

『おぉ、あったあった! このアパートだな!」

「(ったく・・・。 ZINのこういうトコが不思議。 
 何故かこの勘で何回も危機を乗り越えてるんだよね…)
 え~と、部屋番号は202号室だから、あそこの部屋!
 部屋の明かりは点いてないわね。」

『まだ帰って来てないのかな!?』

「どこ行ったの?」

『オレに聞くなよ・・・』

「嫌がらせメールの受信記録を見ると、仕事している様には
 思えないんだけど。」

『確かに・・・ 朝昼晩関係なく送ってきてたなぁ。
 わかった!
 きっと、”職業:家事手伝い”なんだよ!』

「1人暮らしで家事手伝いって、誰の手伝いするのよ!」

『・・・・・。』

「シカト? 私の方がシカトしたいわよ。
 疲れるわ・・・ZINの相手は!」

『玄関側に回るぞ!』

「何?」

『あの部屋、カーテン付いてない。』

「えっ!? 暗くて良くわからないけど。」

『ハァー、ハァー、ハァー・・・』

「必要ないのに走るから。」

『やっぱり・・・
 ドアノブにボタン式のロックがぶら下がってる。』

「引っ越したって聞いてないわよ。」

『コレって、空家だとぶら下がってるやつだよな!
 不動産屋がやるのか知らないけど・・・』

「依頼者に連絡するわ。
 共通の友達って人なら何か知っているかも知れない。」

『そうだな!
 依頼者は言ってなかったな、引っ越したって!
 まず、その友達に話を聞いてみよう。
 元浮気相手の居場所を調べるのが先決だ!』

「私達、間違った道、進んでないわよね?」

『オレの勘、信じる? 追い詰めるぞ、元浮気相手を!』

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2007年10月16日 (火曜日)

見えない敵Ⅲ

『MAKI! 
 ”また探偵か!”じゃなくて”また探偵か?”だぞ。』

「だから何?」

【聞いてる・・・ 探偵か?って聞いてきてる・・・】

『そう!
 今ここで誰かに相談している事は知っている。』

「なんで誰か来てるって知ってるの?」

【何でですか?】

『MAKI、念の為クルマの中から盗聴発見器持って来い!』

「ZINは?」

『このメールに返信してみる』

「わかった。取ってくる。」

『よろしく!』

【この部屋に盗聴器があるんですか?】

『念の為ですから・・・
 今までメールに返信した事ありますか?』

【初めの数回は返信しました。
 ”誰なの?”とか”もう送らないで”とか・・・】

『そうですか。
 もし、盗聴器があったら旦那さんも共犯の可能性があります。』

【えっ!? どういう事ですか?】

『今まで旦那さんが奥さんに言っていた言葉が
 嘘という事になります。』

「別れてない・・・って事ですか?」

『この部屋に他の誰が仕掛けられると思います?
仕掛ける事が出来るのは旦那さんだけ。
 だから旦那さんの疑いを晴らすためにも調べましょう。』

【でも、何でこの部屋に誰か来たって知ってるんだろう・・・】

『それはまだなんとも・・・
 で、普通の人は探偵なんて思いもつかないでしょ。
 まず、間違いなく犯人は元浮気相手でしょうね。
 旦那さんは、今日僕たちを呼んだ事知っていますか?』

【私もこの嫌がらせは、あの女だと思っているんです。
 夫には何も話していません。友達には話しましたが・・・】

『じゃあ、探偵が今日来る事を知っている友達が
 何人かいるわけですね。』

【1人だけ。】

『疑いたくありませんが、
 その友達は内通者かもしれませんね。』

【内通者って?】

『その友達って、元浮気相手の事も知ってる人ですね。』

【はい。】

『その友達がスパイかも!って事です。
 24-TWENTY FOUR-だとCTUの中に必ずいるんですよ。』

「何? 24-TWENTY FOUR-の話?
 私は最初からニーナが怪しいと思ってたのよ。
 ZINにも言ったでしょ。
 したら、やっぱりだったでしょ!
 私はすぐピンッときたけどね!」

『24-TWENTY FOUR-好きなの知ってるけど
 テンション上がり過ぎ!
 帰って来ていきなりニーナの話するか、普通?』

「24-TWENTY FOUR-の話は黙ってられないの!
 面白いですよね、24-TWENTY FOUR-!」

【私に言われても・・・ 
 24-TWENTY FOUR-観てないので・・・】

「そうなんですか! あれは絶対お勧めですよ」

『すみません。
 では、これから発見調査しますので』

【はい、お願いします。】

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2007年10月11日 (木曜日)

見えない敵Ⅱ

『どう? 思い出した?』

「あ~、あの調査ね、覚えてる。
 調査の後、手紙が着たよね!
 旦那さんが浮気相手と別れてくれる事になったって!」

『やっと思い出したか・・・
 1話分使って説明させるなよ』

「ごめんね。
 ・・・で、その依頼者さんがどうしたの?」

『あの浮気調査から3ヶ月経った今、
 無言電話とか嫌がらせメールとかが来るんだって!』

「それでその犯人を調べて欲しいって依頼がきた訳ね!」

『そう』

「浮気もだけど、”証拠が必要”っていうのが
 わかったみたいね」

『証拠があるから問い詰められる!
 言い逃れ出来ない証拠・・・
 早速依頼者さんのトコ行って、話を聞いて来るかっ!』

   ・
   ・
   ・

 ”あなたの生活、すべて監視している   Xより”
 ”もうすぐあなたに不幸が訪れる     Xより”

【これが私の携帯に送られてくるメールです。】

「気味の悪いメールがこんなに沢山・・・
 しかも”X(エックス)より”なんて、わざわざ書かなくても・・・」

『ん~。
 日本語、しゃべれないのに書けるのか・・・
 漢字もよく知ってるなぁ・・・』

「しゃべれないって?」

『電話じゃ何も話さないんだろっ!』

「私が思っている事たぶん当たってるから
 早めに言っておくけど・・・」

『そっか! 携帯は変換すれば簡単に漢字になるし・・・』

「Xさんは、外人じゃないわよ!」

『なにぃーーーーーーーー!』

「”なにぃー”じゃないわよ。バカじゃないの!」

『帰化した? ラモスみたいに!』

「アレックスじゃなくて、ラモス?
 例え古くない!
 そんな事より帰化したわけじゃなくて」

『じゃあ、Xさんは”ナニ人”なんだよ?』

「日本人! だと思うけど・・・」

『ほらっ、お前だって誰だかわからないじゃねーか!』

「誰だかわからないから、調査するんでしょ!」

【あの・・・ 今またメールが届いたんですけど・・・】

 ”また探偵か? 邪魔するな!   Xより”

『ん!? どこだ?
 んん!? 誰なんだ?
 出て来い、ミスターX! そこに居るのはわかってるんだ!』

【わかってるんですか?】

『いや・・・ 適当に言ってみただけです・・・』

「ミスかも・・・」

『おい、MAKI! お前は何もわかってない。
 昔から”X”と言ったら”ミスター”なの!
 ”ミスターX”!』

「私が言ったミスは、女という意味じゃなくて失敗のミス。
 Xさんがミスをしたって意味」

『ミス?』

「メールに”また探偵か!”って書いてあったでしょ。
 Xさんは、探偵に邪魔されたのは今回が初めてじゃない。」

【と、言う事は?】

「旦那さんの元浮気相手。 ではないかと思うんです。」

『なかなかやりますなぁ~、名探偵MAKIさん。
 私から言わせてもらうと、やっと気付いたか!って
 感じだけどな!』

「まだ何も証拠がないので確かではありませんが
 犯人候補としてリストに入れておきましょう!」

『よし、MAKI!
 その元浮気相手とやらを最重要参考人として
 任意で署に引っ張ってこい!』

【あの~、MAKIさん。 
 さっきからZINさんが何か言っていますけど・・・】

「なんかいろいろ憑依してるみたいなんで
 塩でも投げつけてあげてください。
 すぐ大人しくなりますから・・・」




 

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2007年10月10日 (水曜日)

見えない敵

「ZINさん・・・」

『MAKIさん・・・』

「愛してるわ・・・」

『僕もだよ、愛してる・・・』

「ちょっとぉ~、
 その気になって手を握らないでよ!」

『お前から振ってきたんだろっ、この小芝居。』

「だって、あの二人が・・・」

『確かに見てられないな、あの二人・・・』

「ロマンチックね、ドラマみたい!
 浮気じゃなければ応援したいわ」

『馬鹿にしてる様にしか聞こえないんだけど・・・』

「でも、あんな真面目そうな旦那さんが浮気をしてるとは・・・」

『見た目じゃ何にもわからないよ、人間は!
 その人の気持ちはその人にしかわからない。』

「人間は”嘘の塊”って事?」

『嘘じゃなくて秘密が多いって事!』

「そうね・・・
 男なんて信じられない!」

『プライベートを仕事に持ち込んでる?』

「そんな事してないわよ。
 それよりホラッ! 動いたわよ!!」

   ・
   ・
   ・

『これが今回の調査報告書です。』

【見てもいいですか?】

『どうぞ。』

【この女っ!】

『お知り合いですか、浮気相手を!』

【私の友達・・・、幼稚園からの親友です。】

『えっ?』

【いつからこの2人は付き合っているんですか?】

『それを聞かれてもわかりませんけど。
 でも、調査中この2人を見てい・・・』

【もういいです。それ以上何も聞きたくありません。】

『(えぇ~、まだ何も言ってないのに・・・)』

【この2人を別れさせるには、どうすればいいですか?】

『まずはご夫婦で話し合ってください。
 お友達・・・女同士で話し合ってもこじれるだけですから』

  

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