『夏はやっぱりコーラでしょ!
て言うか、1年中飲んでるけど・・・』
【こちらの席でよろしいですか?】
[いいよ。]
『あれっ? MAKIちゃん?
後ろの席にいる俺に気付いてないのか?』
「アナタとちゃんと話をしたくてココまで来たの…」
[オレは今でもMAKIが好きだよ!]
『(聞いてるわけではない!
聞こえてしまう、この距離・・・)』
「原因はアナタの浮気なのよ」
[離れて暮らしていれば、そういう事もあるだろう]
「どうせまた”男だからしょうがない”って言うんでしょ!」
[男だからねぇ~]
『(だんだん話の内容が重くなってきましたぁ~)』
「アナタはまったく反省してないし、
きっとこれからも同じ事を繰り返すと思うの」
[謝ってるじゃないか]
「謝る謝らないの問題じゃないの!
私はアナタのその考え方を変えてくれない限り
アナタとの関係を続ける気はないの!」
『(声が大きいよ、MAKIちゃん。
みんな注目してるよ!)』
[ごめんな、MAKI。
オレにはMAKIしかいないんだよ。
オレは今でもMAKIの事が好きなんだよ。]
【お待たせ致しました】
『(チョコレートパフェ!?)』
[ありがとう。こっちに置いて!
MAKIはアメリカンで良かったよね]
「相変わらずね、アナタは・・・ チョコレートパフェ・・・」
『(何も言わずに出てくるのか・・・さすが旅館の息子)
すみませ~ん! こっちもチョコレートパフェ、ひとつ!』
「(えっ? この声は・・・!)」
[新鮮なうちに食べよう・・・ うん、美味いなやっぱり!]
「ちょっと・・・
私はアナタと大事な話をしにここまで来たのに
そんな呑気にほおばって・・・」
[ん? 何か言ったか?]
「いいわよ、もう・・・」
【お待たせ致しました。チョコレートパフェです。】
『待ってましたぁ!』
[ごちそう様!
オレ、トイレ行ってくるからちょっと待ってて]
「早っ・・・ トイレって・・・」
『美味いな! このチョコレートパフェ!』
「・・・で、ZIN!
あんたはココで何してるわけ?」
『ん?』
「あぁ・・・ 口の周りクリームだらけ・・・」
『ココのパフェ美味いよ。 MAKIちゃんも食べる?』
「そんな事より今の話、全部聞いてたの?」
『聞いてはないけど、聞こえてた。』
「何であんたが私の後ろの席に座っているわけ?」
『お前が後ろに座って来たんだろ!』
「はぁ~、どっちでもいいわよ」
『あのさぁ~、言ってもいいか?』
「何?」
『お前、ホントにあの男と別れるつもりあるの?』
「どうしてそんな事聞くのよ」
『いやっ、何となく・・・』
「あんな男はもういいの!
別れるつもりがあるから
遥々こんなトコまで来たんじゃない!
だけど、どうしてアンタまで連れて来ちゃったんだろう…」
『よし! ココは俺に任せろ!』
「任せろ!って、何を?」
『俺が”ガツン”と言ってやる!』
「”ガツン”って言うの?」
『”ガツン”って言う!』
「あっ! 彼が帰ってきた。
ZINと私は知らない人! わかった?」
『”ガツン”って言わなくていいの?』
「余計な事しないで!」
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